妄言郷

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【小説風SSSモドキ】すばらとワハハ、福岡にて   

小説風SSS(咲SS)。
のつもりで書こうとしてたけど、力量が足りないのでモドキだ。

一応、この小説風SSSのリレーという形を取っている。
【小説風SSS】すばらとワハハ、長野にて

この作品のファンの人には申し訳ない。

総責任者はせーやさん。
SSS(咲SS)感想ブログ の管理人だ。


- 12月22日 新道寺女子高校から続く道路 -

見た人は必ず一発で覚えるであろう特徴的な髪形をした少女は、ため息をつきながらトボトボと歩いていた。

煌「突然、休みが出来てしまいましたが、こうして暇してるのは女子高生としてどうなんでしょうね・・・」

二学期の終業式も終わった。

いつもなら麻雀部で辺りが真っ暗になるまでひたすら打ち続けるのだが、今日は真っ直ぐ、家路についている。

実際のところ、昨日までは放課後、OGを交えた部内の総当たり戦で、帰るのは8時を超えていた。

だが、明日からウィンターカップが始まるため、今日はミーティングだけで、明日からの本番に向けて英気を養うように言われている。


- ウィンターカップ -

麻雀における冬の国内最大級のアマチュアイベント。

3人チーム制で50000点をメンバーで割り振り、初期点数として、30000点返しのワンツーウマオカ有り。

各メンバー半荘一回を戦って、収支合計を競う。

赤ドラの代わりに白が必ずドラになる等の変則的なレギュレーションを特徴としている。

開催地は各都道府県が毎年持ち回りで担当し、今年の開催地は福岡。

白をドラとすること、毎年前日に大雪が降ることとから、別名『雪の女王杯』とも呼ばれている。

プロでなければ誰でも参加できることから、団体戦ながら多数の参加者を集めることが出来ており、

参加者数の規模で言えばインターハイ全体にも匹敵するものである。

煌達を毎日遅くまで鍛えてくれたOG達も、勿論この大会に参加するための調整を兼ねている。

煌は姫子、友清の三人で新道寺のAチームを任されている。

しかも、今年は煌1000点、友清30000点、姫子19000点の奇策を擁して嵐を巻き起こす算段である。

煌「練習では、うまくいってましたけど、実際の本番ではどうなるんでしょうね。」

煌はまた、一つため息をつく。


- 花田煌 -

今年の夏のインターハイで二回戦、準決勝に渡ってチャンピオン宮永照と熱戦を演じた少女である。

圧倒的なチャンピオンを前にしても臆することなく仕掛けていくその胆力と特徴的な髪形から覚えている人も少なくないかと思う。

彼女は点棒を全てなくすことはないという、聞いただけでは何の事だかわからない不思議な能力を持っている。

今年のインターハイではその能力を見込まれて、団体戦の先鋒という重要なポジションを任された。

結果として、それは監督の想定を外すものであった。

通常25000点スタートの30000点返しを標準的なルールとしての考えをベースに持っていたため、

半荘一回で25000点以上失うことはないという風に考えていたのだ。

実際には準決勝は二半荘で51800点を失っている。

花田煌の『点棒を全てなくすことはない』という能力は文字通り、持っている点棒全てを無くすことはないという意味だったのだ。

チャンピオン宮永照を相手にして2半荘で51800点の失点で済んでいるという事実は、宮永照と対局したことがある人間ならば、

大きく評価することだろう。

しかし、インターハイ準決勝敗退の原因と言われても仕方がない成績であることも確かなのである。

これだけなら、煌が新道寺のAチームに抜擢されるのは不思議に思われるかもしれない。

しかし、インターハイを、チャンピオン宮永照を経験することで、新道寺で一番成長したのも煌なのであった。

部内ランキングで二桁を彷徨っていた煌は、三年生が抜けたとは言え、順位を伸ばしていった。

時には、ランキング一位の姫子にも迫る勢いである。

これもまた、監督の想定外である。

そして、能力についても様々な試験を行ってその特性を掴んでいった。

正に文字通り『点棒を全てなくすことはない』能力なのである。

つまり、最初から100点しか持っていない状態からのスタートならば、煌は失点しないのである。

いや、それどことか点棒の少ない煌のスタイルはより攻撃的にシフトしながら、振り込まない。

和了られる前に、和了り。

ツモられる前に、他家の振り込みを誘導する。

牌譜に俯瞰して受ける印象は『牌に愛された子』達に共通している。

理不尽とさえ思える牌の流れと、それを乗りこなす力。

ウィンターカップのレギュレーションを考えれば、もしかしたらチャンピオン宮永照、

いや国内無敗、永世称号七冠を持つ小鍛冶健夜にさえ伍する可能性があるのではないかと監督は考えていた。

煌「でも、あくまでも練習試合での結果なんですよね・・・」

インターハイでは期待に応えることは出来なかった。

本番前に起用の理由も思いがけないところで聞けたため、開き直って思うままに打つことが出来た。

今回のポジションは捨駒に見せかけた本命。

煌「今回ばかりは『本命任されました。』とは言いづらい。」

再度、ため息をつく、煌の視界を車が掠める。

ワーゲンバスと言われる特徴的な車。

煌は思い出すのだった。

インターハイを終えて帰郷した長野で出会った少女。

煌「そういえば、『またどっかでな~!』って・・・ふふふ」

ワーゲンバスを運転する夏のような笑顔の少女、蒲原智美。

たった30分のドライブでありながら、死を覚悟したのは十数回。

思い返してみると、自然に笑いが込み上げてくる。

??「へ~い、彼女!乗ってかない?」

思い出をぶち壊すかのような無粋なナンパの台詞。

折角、智美と夏の出来事を思い出して上昇した気分が急降下だ。

煌は無視を決め込み、足早に去る。

しかし、相手はしつこい。

煌(エンジン音が聞こえるから、車でナンパですか・・・なら、裏路地に入って撒いてしまいますかね。)

煌は迷わず、裏路地に入る。

??「ワハハ~!煌っち、ゴメンゴメン!」

煌「!?」

聞き覚えのある特徴的なセリフに煌は振り返ると、そこにはワーゲンバスから顔を覗かせる蒲原智美がいた。

煌「なんで智美さんが・・・?」

智美「ワハハ~、今年の冬にでも福岡までドライブするって言ってたぞ~。」

智美は少し得意な様子を笑顔に浮かべる。

智美「な~んてな。本当は大宰府天満宮に神頼みに来たついでに寄ってみたのだ。
    道案内なんて頼めると助かるな~。」

驚いて、返事出来ないでいる煌は、急に笑いが込み上げてきた。

煌「(ついでに・・・ふふふ・・・)すばら!」

智美「ワハハ~。どうやらいいタイミングに来たようだな~。」

煌は家に連絡し、ワーゲンバスは一路、大宰府に向かって疾走する。

大宰府までの車中はそれぞれの近況の話を話し合った。

ゆみちん、モモ、佳織、睦月。

清澄、龍門渕、風越の人達。

会ったこともなく、大会の映像でしか知らないのだが、

もうすでに長い付き合いの友人のように思える。

夏に乗せてもらった時は、何度も死ぬかと思い、永遠に続く30分に思えたが、

今回のドライブはあの時よりもはるかに短く、楽しい時間だった。

天満宮ではお祈りをして、受験合格のお守りを買い、宮内を見て回った。

明日なら丁度、天長祭があるのに残念。

でも、智美が来たのが明日だったら私は大会に出ていて会うことは出来なかったか。

本当にいいタイミングだな。

折角なので、哩先輩達のお守りを買った。

智美がお土産に梅ヶ枝餅を買った。

ついでに、近くの竈門神社にもお参りした。

姫子に縁結びのお守りを買った。

智美には何のお守りかな~とからかわれた。

それから博多に出てラーメンを食べようという話になった。

福岡と言えば、豚骨ラーメン、明太子・・・

そういえば、昔は福岡の人はラーメンと明太子を毎日食べてると思ってたけど、

住んでみると、やっぱりそんなことはないですね。

ラーメン店の情報で言えば、智美の方が詳しいくらいだ。

では、他の福岡お薦めは?と聞かれてもすぐには浮かばない。

ゴボ天うどん、かしわめし、鉄鍋餃子・・・どれも自信ないな。

麻雀ばかりやってるからだろうか?

二人で博多をぶらぶらと歩いた。

お互いのことを話してばかりだった気がする。

雪が降り始めたのに気が付いたのは、そろそろ、帰ろうかと話始めたところだった。

空が厚い雲に覆われてチラチラと降ってすぐに溶けていた雪はやがて視界を遮るような大雪になった。

12月に大雪とは珍しい。

これが『雪の女王杯』の御威光というものだろうか?

しかし、これは困った。

この大雪では今晩帰ることは出来そうにない。

智美「ワハハ~。これは困ったな~。」

流石に無理に帰ろうとして事故でも起こしたら大変だ。

しかし、困った事態はこれだけではすまない。

家と学校に連絡して、今日は博多に泊まって、福岡ドームに直接行くことを伝えた所までは良かったが、

今度は泊まる場所がない。

それはそうだ。

ウィンターカップを目的に沢山の人がやってきている。

『冬の女王杯』の御威光を知る常連さん達は勿論、前泊である。

それも数万人規模の宿泊である。

飛び込みで宿など取れるはずもない。

幸いなことに、智美の車はワーゲンバス。

広さに余裕のある車だ。

毛布も一枚だが、準備されている。

(遭難用とかなんとか聞こえた気がするケド、聞かなかったことにする。)


-12月22日 ワーゲンバス車中-

ワーゲンバスの中で二人、一緒の毛布に包まる。

智美「寒い、寒い。福岡なのになんでこんなに寒いかな~。」

煌「そりゃ、福岡でも冬は寒いですよ。
  長野なんかより冬の備えが出来てないから、よっぽど寒いですよ。」

智美「そういうもんかな~」

二人で身を寄せ合っていると、人って暖かいねと思う。

智美「ワハハ~!梅ヶ枝餅が美味しいぞ~。」

煌「それ、お土産だったんじゃ?」

智美「ワハハ~!今食べないと死んでしまうかもしれないぞ~。
   煌っちも食べるしかないな~。」

どういう理屈か知らないけど、共犯にしようってことかな?
まぁ、折角だし乗りますけどね。

煌「すばら!梅ヶ枝餅、すばらです。」

甘いものはやっぱり偉大だ。


智美「本当はさ、現実逃避しようとしてたのかもしれない。」

煌「え?」

話が途切れて、そろそろ眠るのかなと思い始めた時に、智美の話が始まった。

智美「こないだ、最後の模試の結果を貰っただけど、志望校E判定だったんだ。」

智美「ゆみちんにも色々勉強手伝って貰って頑張ってたんだけど・・・」

智美「先生には志望校を変えるか、スベリ止めを薦められた。」

智美「実家は酒蔵やってて、良いお酒造るんだ。」

智美「でも、商売としてはギリギリ、いつ倒産しても納得できる。」

智美「技術はどこにも負けないものを持ってるけど、経営が弱いんだ。」

智美「だから、大学で学んでうちを立て直したいと思ってる。」

智美「志望してる大学にはさ、尊敬してる醸造学の先生もいるんだ。」

智美「キャンパスも一緒で、こっそり講義に潜り込むのに都合がいいんだ。」

智美「ここしかないって思ってる。」

智美「・・・」

智美「気が付いたらこの車で飛び出してた。」

智美「・・・」

智美「パーキングで、落ち着いた後、煌っちの顔を思い出した。」

智美「絶対に敵わないチャンピオンの壁に挑んで、自分の仕事を成し遂げる顔が」

智美「夏のあの日に出会った顔が」

智美「何かして欲しいとか・・・そういうんじゃない。」

煌を抱いた手に少し力が籠もる。

智美「煌っちに会えたら、この壁に全力でぶつかっていける。」

智美「そう思ったんだ。」

煌は智美の背中に手を回して抱き返す。

煌(将来のこととか漠然としていて、私はまだ何も考えていない・・・)

煌(智美さんは考えてるんですね。)

煌(年上とかそういうんじゃなくて・・・すばらなことです。)


煌「私は、インターハイでは何も出来ませんでした。」

煌「全身全霊を持って挑みましたが、あれで本当にチームのために
  ベストを尽くせたのか・・・正直わかりません。」

煌「本来の実力的に出るべきだった友清ならもっとチームに貢献できたかもしれない。」

煌「でも、智美さんにそう思って貰えるなら・・・正しかったのかもしれない。」

煌「私はあるがままに、自分らしく麻雀を打つ。」

煌を抱いた手からもう力は抜けている。

煌「眠ってしまわれたんですね。」

煌「・・・」

煌「ありがとうございます。」

煌も瞼を閉じ、眠りについた。


-12月23日 福岡ドーム-

キーーッ!!

福岡ドーム前にワーゲンバスが横滑りしながらピタリと付けられる。

煌「ありがとうございました。」

智美「いいって、いいって、昨日はこっちこそありがとうね。」

智美「私は帰って追い込みかけなきゃいけないから、ここで応援するわけにはいかないけど・・・」

智美「頑張って!」

煌「はい!」

ワーゲンバスのエンジンをかける。

智美「あ、それから・・・」

智美「梅が満開の頃にまた来るから」

智美「お礼参りに付き合って欲しいな。」

煌「すばら!勿論全力で付きあわせてもらいますよー。」

智美「ワハハ~。それじゃ、また!」

煌「はい!」


煌はワーゲンバスを見送ると踵を返してチームメイトとの待ち合わせ場所に向かって歩みだす。

煌(智美さんは私がどんな成績に終わろうと、頑張ってることをわかってくれる。)

煌(でも、メディアで伝えられるような成績を残せたら・・・)

煌(きっと、智美さんのすばらな励みになれる。)

煌(自分の身の丈以上のことは出来ないけれど・・・)

煌(何処にあっても、私は私・・・)

煌(今なら、自分の能力(ちから)を信じられる。)


その足取りに力が漲る。


その瞳に炎が宿る。


その炎は優しく、暖かく、『雪の女王杯』を包みだす。


高校麻雀界にまた一つの新星が煌めきだす瞬間であった。


~ カン ~




うん、もの書くって大変だね。
プロット作ったはずなのに・・・ちょっとあてにならない。
んでもってして、書いてて恥ずかしい。
小説家、SS書きはやっぱり偉大です。
これからもがんばってねー。

今回リレーということで、せーやさんに依頼(?)されました。
リレーというからには多分この続きにあたるものを総責任者せーやさんがちゃんと用意してくれると思います。
個人的にウィンターカップのすばら魔物化闘牌とか読んでみたいです。
(私にはちょっと無理だから。)

それではさようなら。
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